60代からWebライターを目指す!飯島均さんのWebライター養成講座「School×Work」体験記

Webライター養成講座「School×Work」体験記 60代の新たな挑戦!Webライターを目指す

著者: 飯島 均

介護離職する前はグループホームに勤務していました。目標としていた社会福祉士の資格取得後は、デイサービスや特別養護老人ホームの相談員も経験しています。Webライターの仕事は書けずに苦しむこともありますが、書く事が好きという思いが勝り、挑戦を続けています。これからWebライターを目指そうとしている方、または既に勉強を始められている方のために、この体験談を執筆しました。読者の参考になれば、筆者としても嬉しいかぎりです。

WEBライターを目指したきっかけ

筆者は母を介護するために離職を決意。その母も亡くなり、筆者は失業者になってしまいました。年齢も60歳を過ぎ、就職できる企業もありません。といっても、このまま何もせずに暮らして良い訳がありません。色々と考えた結果「サイバー大学」(キャッチフレーズ:なりたい自分になる)で起業を勉強する事を思いつきます。調べてみると、定年後60歳過ぎで起業し、成功しているという方も少なくないのです。
入学してしばらくすると、学生課による就職支援セミナーがあり、それに出席してみたところ、学生課職員とゲストライターの対談がありました。その対談を聞いていたタイミングで、「ライターになろう!」と閃いたのです。(※筆者はこういう「ふとした思い」や「閃き」を大切にして生きてきました。)

その後すぐ数冊、文章に関する書籍を購入。その中の一冊に藤原将氏の「文章起業で月100万円稼ぐ!」という著書があり、「WEBライターを目指すならば、独学よりも講座を受けたほうが早道です」という記述が。筆者はそのアドバイスに従ってみることにしました。
既に目標は決まったので2年次から始まる起業ゼミは受講せず、「サイバー大学」を1年で中退。2023年4月よりWebライター養成講座での学習を開始しました。「卒業制作」がその年の12月、結局講座を修了するまで9か月を要したことになります。

Webライターの将来性

近年話題のChatGPTに代表されるように、AIライティングの技術は急速な進化を遂げています。
近い将来、AIで代替できる記事しか書けないWebライターは仕事を奪われる可能性が高いでしょう
その一方で現状では、AIが書く記事は情報をまとめたものがほとんど。必ずしも良質なコンテンツとは言えません。
将来性のあるライターになるには、文章力を磨くとともに良質なコンテンツを作り出すスキルを身につける事が大切です。では、そのためにどうすれば良いのでしょうか?特定の分野に強いライターは仕事が受けやすくなる、という意見もありますが、古賀史健氏は著書「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」の中で次のように主張しています。

~ライターは空っぽの存在であるから取材する。取材したことをそのまま書くのではなく、「私はこう理解しました」という返事を書く。それがライターの原稿なのだ。~
(古賀史健(2021)「取材・執筆・推敲 書く人の教科書 ダイヤモンド社」から引用)

と。この主張を読むと筆者は少し、安心します。
また、筆者は「専門性が高くなると、競争率が高くなる。その分野で1番の人にしか仕事がいかなくなる」という意見を耳にした事があります。それも一理ある気がします。しかし、書くことができる分野が多いのは良い事であり、筆者も徐々にそうしていく予定です。

AIライティングに仕事を奪われる可能性

Webライターの仕事は、Web上に公開される記事(テキストコンテンツ)を書くこと。テキストコンテンツには、調べたいことをすぐに見つけられるというメリットがあります。動画コンテンツに取って代わられるのではないか、という意見もありますが、筆者はそうは思いません。両者は目的もユーザー層も、使い方も異なるため、一定の棲み分けができるはずです。どちらにとってもAIは無視できない存在ですが、完全に取って代わられる可能性は低いため、脅威に感じるよりも共存する方法を考えるべきでしょう。
少なくともWebライターは、AIを超える、もしくはAIには書けない文章が書き、AIを使いこなす側にまわればWeb生き残っていけるはずです。

HayakawaのWebライター養成講座を選んだ理由

まず、3か月間の仕事保証期間があり、初心者でありながら、Webライターとしての実務経験を積めることが1番の魅力。最初の原稿を納品し、原稿料の入金を確認した時、自分の書いた原稿が金銭に変わった事を実感し、本当に感動しました。
また筆者にはポートフォリオの作成や、記事を発注するクライアントへの提案方法がよく分かっていませんでしたが、そのサポートがある点も安心できます。
※ちなみに比較した他の講座はありません。

テキスト&課題への取り組み方

テキストが送付されるとその日のうちに1度読み、ノートにポイントを要約。不明点があれば次の日に再度、読み直す事もありました。そして次のステップで課題に取り組む、この繰り返しです。比較的、時間をとる事が出来たので、スムーズに学習を進める事ができました。

恥ずかしながら筆者にはLesson2で学習した文語と口語の違いがよくわからず、添削後によく注意を受けました。その後、復習し、どうも「ん」を使うとよくないことはわかったものの、未だによく理解できていません。口語がいつ文語になるのか?「~になります」、「~に対して」、「~の方」等の使い方も難しいです。不特定多数の人が読む可能性がある文章は、書き言葉が適していることはわかります。

平安後期から明治初期にかけて「文語」と「口語」は明らかに分離していました。そのような状況を変えようと明治期に言文一致運動が巻き起こりましたが、現在でも新聞・書籍等に「話しことば」で書かれた文章はありません。例えば「~である」「~なのだ」を話ことばで使う人はいないように、我々はいまなお、言文一致していない世界に生きているのです。
この辺りを完全に習得すれば、自分が書く文章も変わってくると考えています。

それに加えて、Lesson4で学習したSEOが抽象的で、とても苦手でした。SEOの本質を理解しているWebライターは常に需要があり、案件を受注しやすい傾向があります。また、検索順位の落ち込んだ記事の修正業務を請け負うこともできるでしょう。これらの状況を考えると、SEOが理解できなければWebライター失格です。
SEOには、具体的且つ明確な公式がないので、抽象的に感じてしまうのでしょう。解説本を読んでもそのような印象を持ちます。Googleが提供している「ウェブマスター向けガイドライン」自体、とても抽象的なのです。 講義名は忘れてしまいましたが、サイバー大学の講義でもSEOについて触れたことがあります。その時は次のように教えられました。「検索エンジンの検索結果を上位に表示させるための確実な方法は存在しないので、質の高いコンテンツを作成することが望ましい」
つまり、不明確で論理的な説明ができないため、大学の講義では存在しないものとして扱っているのでしょう。
またキーワードプランナーの操作方法・見方も同様で、わかりづらいです。ここは講座終了後も、しっかり理解したと実感できるまで徹底的に復習してみます。

プロライターに添削を受けた感想

非常に細部にわたるまで添削指導をしていただき、その点がとても良かったです。そして自分で書いた文章には癖があることがよくわかりました。筆者には文末表現が重複してしまう傾向があります。文末表現のカードをいかに多く持っているかが、文章力向上の秘訣であることがよくわかりました。また、「全く」、「絶対に」等、強めの書き方をする癖もあります。決めつけて書くと読者の反感を買う可能性があるので、注意が必要です。

「冒頭で読者に呼びかけ、共感してもらえる文章が有効であること」「徹底的に情報収集すること」そのような指摘も受けました。今後はこれらの点に注意し、より良い文章が書けるようにしたいです。

Webライターとしての今後の目標

筆者は原稿を書いているとそのことに夢中になり、1日中それだけになってしまいます。しかし、アウトプットだけではなく、読書や他の勉強に取り組むインプットも大切です。今後は時間の使い方を見直し、上手く時間を区切り、様々なことに挑戦していきたいと思います。ちなみに今年の6月に「日本語検定」を受けようと勉強していましたが、講座の課題の原稿執筆に一生懸命になり過ぎた結果、途中で挫折してしまいました。年末には再挑戦するつもりでいます。

読書習慣をつけ、「読む力」を鍛えることで推敲する力を上げることも目標の1つです。自分で書いた文章を第3者視点で読み、訂正していくわけですから、Webライターにとって「読む力」は欠かせません。

筆者にはもう一つ課題があります。それは質問力に欠ける点です。人にインタビューする取材記事では、高いコミュニケーション能力が求められます。相手に関心があることを示し、より良い人間関係を築く、それが質問力の本質です。
質問力が高ければ、取材相手が自信自身で気づいていない悩みや強みを引き出すことができます。つまり、質の高い情報をより多く、手に入れることができるのです。では、質問力を高めるにはどのようにすれば良いのでしょうか?質問力の高い人を観察し、真似してみる、という意見を聞き、私が思い浮かんだのは、黒柳徹子氏とマツコ・デラックス氏です。彼女たちの会話を笑って聞くのではなく、意識的に観察し、真似することで、質問力の向上を期待できるかもしれません。

その他には接続詞のストックをたくさん持ち、それに続く問いを考えて、瞬時に言語化する訓練を重ねる、という方法もありました。具体的には「でも」「つまり」「ということは」「だとしたら」「言い換えれば」等が該当します。質問力を上げるためには、意識しないでできるようになるまで、習慣にする方法が有効です。筆者も人と話をする時に心がけ、友人との飲み会でも、ただ会話するのではなく、インタビューするつもりで話してみようと思っています。

以上が筆者の今後の目標です。自分が書ける分野を増やすと同時に、より広い範囲の業務をカバーできるように努力を続けていけば、おのずと文字単価も上がっていくでしょう。

受講を検討している方へのアドバイス

人はそれぞれ性格が異なるように、その人が書く文章にも違いがあります。<プロライターに添削を受けた感想>の中で筆者の癖を記しましたが、それは誰にでもあり、それこそが人が持つ個性なのです。しかし、Webライターを目指す場合、ターゲットとする読者に向かって文章を書くわけですから、変な癖はないに越したことはありません。

この講座を受講して、テキストを読み、課題を仕上げ、添削を受ける事によって、その癖を直すことができます。また、質問は何度でもでき、回答も速やかです。上記で記したように「Webライターになるには講座を受けることが早道」は本当でした。

独学に悩み、不安を感じている方もいるでしょう。以前読んだ書籍に「人間は独学が恐いから、学校に行く」と書かれていました。やはり本当の意味で独学はあり得ないのではないでしょうか?我々人間は過去の蓄積から学び、一歩ずつ進歩してきた生き物です。書籍から学ぶにしても著者がいる訳ですから、その著者が先生になります。もし本当に自分が挑戦したいと思ったことなのに、独学での失敗が心の傷になり、やる気が出ない可能性があるなら、講座を受講して学ぶほうが良いのではないでしょうか

他の講座と比較して、受講料が割高だと思う方がいるかもしれません。しかしそれは費用対効果の問題であり、その費用をプラスに変えることもできるはずです。検討している方は是非、受講してみる事をお勧めします。

SNS Share