対話型AIとWebライターの未来を考察。稼げ続けられるWebライターになろう

AIに仕事を奪われるWebライターと稼ぎ続けられるWebライターの違い

著者: 早川 聡

Webライター養成講座の記事監修と添削の責任者。
ライター・編集として18年を超える経験を持ち、大企業や医療機関等、高い専門性が求められる記事の執筆経験も豊富。ライティング力は全ての業種、職種で違いを作る大きな武器になると考えている。

1.ChatGPTの衝撃!Webライターは不要になるのか?

対話型AI「ChatGPT」を皆さんは使われていますか?もしまだ使っていないという方は、この機会に使ってみてください。これまでの対話型AIとは一線を画す性能に、きっと驚き、衝撃を受けるはずです

サイトイメージ
ChatGPT

筆者は編集兼Webライターとして20年以上仕事をしていますが、ChatGPTを初めて使った時の衝撃は凄まじいものがありました。

「今後Webライターの仕事の大半がなくなるのでは?」

これが率直な感想です。ただ第一印象が正しいとは限りませんし、それが自分の直感となると信頼性はもはやゼロです。ChatGPTに関しても、もしかすると何か見落としている欠点があるかもしれません。

そこで私は、毎日の仕事にChatGPTをフル活用することで、第一印象が正しいかどうか、検証することにしました。

・・・ChatGPTを使うこと数カ月。初見では圧倒的な能力を持つ東大卒のバリキャリに見えた彼(彼女)ですが、実際に使い倒してみると、いくつか欠点があることに気付きます。ChatGPTは完璧ではないのです。

本コラムは対話型AIを使い倒した筆者が、「AIに仕事を奪われるWebライターと稼ぎ続けられるWebライターの違い」を考察し、私の意見(感想)をまとめました。

Webライターに興味がある方はもちろん、すでにWebライターとして活動しており、将来に不安を感じているという方も、是非最後までチェックしてみてください。

2.Webライターの一部の仕事は確実になくなるし、一部のWeライターは不要になる

ChatGPTを使い込む中で気付いたことがあります。それは

「対話型AIは万能ではない。得意不得意がある」

という事実です。得意分野に関しては、大半のライターよりはるかに効率良くこなしてくれます。では対話型AIはどのような分野を得意としているのでしょうか?以下にAIが特に強いと感じた分野をまとめました。

AIが強い分野 その①:専門性の低い文章

例えば、大谷翔平選手の経歴を調べ、記事にする仕事は、誰がやってもほとんど変わりません。こういう専門性の低い単純な調べものを対話型AIは得意としています。現時点では敬体と常体の混在や表現の重複等が起こっており、一線級のWebライターに記事の質では及びませんが、この問題は解消されていくでしょう。

AIライターが執筆した大谷翔平選手の経歴

大谷翔平(おおたにしょうへい)は、日本のプロ野球選手であり、現在はアメリカ・ロサンゼルス・エンゼルス所属の投手兼打者です。以下に彼のプロフィール経歴についてまとめました。

  • 生年月日:1994年7月5日
  • 出身地:岩手県花巻市
  • 身長:193cm
  • 体重:98kg
  • 投打:左投左打
  • ポジション:投手・外野手・指名打者

経歴:

  • 小学校4年生から野球を始め、岩手県立花巻南高等学校でエースとして活躍。
  • 2012年のドラフト会議で、北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け入団。
  • 2013年にプロデビューし、同年に新人王を受賞。
  • 投手としても打者としても活躍し、2016年には初めての二刀流選手として注目を浴びる。
  • 2017年には、アメリカメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍。同年のオールスターゲームにも選出され、新人王の投票でも2位に入るなど活躍を見せた。
  • 2021年には、エンゼルスで投手として20勝、打者として46本塁打を記録し、アメリカのメディアから「二刀流の神様」と称されるなど、世界的なスター選手として知られています

大谷翔平は、スピードや打力、投球の精度や球速など、あらゆる面で高い能力を持ち合わせた選手として注目されています。また、日本のみならず、世界でも類を見ない選手として、多くの人々から支持されています

  • 赤字はプロの編集者・Webライターが編集時に修正を入れる可能性が高い表現

AIが強い分野 その②:翻訳業務

対話型AIは非常に高いレベルで翻訳業務をこなしてくれます。弊社の英語が堪能なスタッフが見ても驚くレベルで翻訳してくれます。曖昧な表現の翻訳に苦戦するケースはありますが、一般的な文章の英訳は、対話型AIに置き換わっていくでしょう。

以下は大谷翔平選手の経歴を英訳したものです。

AIライターが執筆した大谷翔平選手の経歴

Shohei Ohtani is a professional baseball player from Japan who currently plays for the Los Angeles Angels in the United States as a pitcher and designated hitter. Here's a summary of his profile and career:

  • Date of birth: July 5, 1994
  • Place of birth: Hanamaki, Iwate, Japan
  • Height: 193cm
  • Weight: 98kg
  • Throws/Bats: Left/Left
  • Positions: Pitcher, Outfielder, Designated Hitter

Career:

  • He started playing baseball in the 4th grade and was a standout pitcher at Hanamaki Higashi High School in Iwate Prefecture.
  • He was selected as the 1st overall pick by the Hokkaido Nippon-Ham Fighters in the 2012 NPB draft.
  • He made his professional debut in 2013 and won the Rookie of the Year award that year.
  • He became known as a two-way player who excelled both as a pitcher and a hitter, and garnered attention as a "dual wielder" in 2016.
  • In 2017, he signed with the Los Angeles Angels of Major League Baseball, and was selected to the All-Star Game that year. He finished second in Rookie of the Year voting, and was praised for his impressive performances.
  • In 2021, he recorded 20 wins as a pitcher and 46 home runs as a hitter, earning the nickname "The God of Dual Wielding" from the media and becoming a global superstar.

Shohei Ohtani is recognized as an exceptional player with impressive speed, hitting power, pitching accuracy, and ball speed. He is widely supported by people all over the world, and is considered an unparalleled athlete not only in Japan but globally as well.

AIが強い分野 その③:文章の要約

文章の要約も対話型AIが得意とする仕事の1つです。敬体と常体の混在や同じ表現の連続使用等、一流のWebライターと比べると粗が目立ちますが、駆け出しのプロのWebライターレベルの要約を作成してくれます。経験のあるWebライターが少し編集すれば、十分に実用レベルです。

以下は大谷翔平選手の経歴を要約したものです。

大谷翔平は、左投左打の日本のプロ野球選手であり、現在はアメリカ・ロサンゼルス・エンゼルス所属の投手兼打者である彼は野球を始めて以来、高い能力を発揮しており、北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けてプロデビューし、投手としても打者としても活躍している。彼は2017年にアメリカメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、新人王の投票でも2位に入るなど活躍を見せた。また、2021年には、20勝の投手としても、46本の本塁打を打者としても記録し、世界的なスター選手として知られています

  • 赤字はプロの編集者・Webライターが編集時に修正を入れる可能性が高い表現

3.無くならないWebライターの仕事とは?

対話型AIは進化を続けており、Webライターの仕事の一部が奪われていくのは避けようがありません。ではWebライターはどうすれば良いのでしょうか?未来を悲観し、手をこまねいていても状況は1ミリも改善しません。Webライターとして生き残っていくことを目指すなら、前を向きAIに勝てる分野やAIと共存できる分野で勝負していくべきです

AIの進化スピードを考えると10年先はわかりませんが、対話型AIよりも人間のWebライターが優れている分野は1つではありません。

以下でご紹介するジャンルを極めていけば、AIがこの先さらに進化しても、簡単には負けないはずです

人間がAIに負けない分野 その① : AIによる回答が難しい専門領域を持つ(保険、金融、健康等)

専門性が高い分野は、AIよりも人間に優位性があります。例えば保険は保険業法、健康は薬機法、金融は金融取引法などを考慮した上で、所定のルールに則って記事を書く必要があります。AIは大量の情報処理を得意とする反面、最新情報のキャッチアップが遅く、専門性が高いものは情報が足りないケースが多いというのが弱点の1つ。法律が絡むとなると、なおのことです。

自身の専門性を高め、誰にも負けないジャンルを作ることができれば、AIにも簡単には負けないでしょう。

人間がAIに負けない分野 その② : 体験型の記事やインタビュー記事を執筆する能力

対話型AIは文字のやり取りがベース。相手と会話ができる訳ではありません。体験型の記事やインタビュー記事等、相手との会話がベースになる分野は、人間が得意とするところ。将来的には通話型AIが開発される可能性もありますが、感情を伴わない体験型の記事やインタビュー記事が、読者の心に届くとは思えません。このジャンルを極めるのも、ライターとして生きていく手段の1つでしょう。

人間がAIに負けない分野 その③ : AIに指示を出し、他にはない記事を作れる企画力

対話型AIは必ずしも敵という訳ではありません。むしろ上手く活用できれば何倍も生産性を高めてくれる可能性があります。AIと対話を繰り返し、ユーザーが求めている記事を作れる企画力を身に付ければ、多くの企業から頼りにされるはずです。ただ企画を作るだけの仕事というのはほとんどないので、AIが書いた記事を添削する編集力も併せて磨いていきましょう。

人間がAIに負けない分野 その④ : AIが書いた記事を添削する編集力

対話型AIは対話する人間がいてこそ成り立つサービスです。その人間の対話力が高ければ高いほど、力を発揮してくれます。また現時点ではAIが書く文章に粗が目立つため、AIが書いた記事を添削する編集者が求められています。またAIはたまにとんでもない嘘(デマ情報)を書くことがあります。この情報を見抜く力が編集者に求められます。これらの能力を身に付けているWebライター・編集者は、企業から引く手あまたになるでしょう。

4.Webライターを目指す人は基礎ライティング力を高めよう!

対話型AIの進化と共に、Webライター不要論を見かけるようになりましたが、AIが全て自分で考え、執筆し、納品するのは不可能です。記事のクオリティやリスク管理の観点から考えても、最終工程では必ず人が介在することになります。またAIが対応できないジャンル(専門性が高い記事、体験型記事、インタビュー他)が書けるWebライターは、今後も変わらず重宝されるでしょう。

対話型AIの進化には驚くべきものがありますが、WebライターとAIが共存していく道は必ずあります。むしろAIを使いこなせるWebライターは、生産性が上がり、収入増が期待できるでしょう

ではAI時代を生き残るWebライターになるために、私たちは何をすべきなのでしょうか?

筆者は「基礎ライティング力を高める」のが一番の近道だと確信しています。なぜなら、専門性が高い記事を書くのも、AIが書いた企画や記事をチェックするのも、基礎ライティング力が高くなければ不可能だからです。

そしてこの基礎ライティング力というのは、勝手に身につくものではありません。自分自身のライティングの癖を見つけ、改善する。そして記事を書き、推敲し、添削を受け、復習する。この地道な作業の繰り返しこそが、基礎ライティング力を高める唯一の手段なのです。

これから先、簡単な仕事しかできないWebライターの仕事はどんどん淘汰されてきます。

Webライターとして食べていく事を目指すのであれば、基礎ライティング力向上に取り組み、その上で自分の強みを活かした記事を執筆できるようになりましょう。それが、AIに仕事を奪われることもなく、稼ぎ続けられるWebライターになる近道です。

HayakawaのWebライター養成講座は、AIに負けない基礎ライティング力を身に着け、高単価で仕事を受注できるWebライターになるための講座です。この機会に是非受講をご検討ください。

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